旅情電波発信局

ホラーゲームや映画やその他諸々の好きな事を書き綴っていくブログです。たぶんゲームの話題多め。

サ終したセガのソシャゲ『404 GAME RE:SET エラーゲームリセット』の終わり方が納得できなくて悲しい。

2024年になりまして、一発目のブログ記事はおめでたい話にしたかったんですが。
個人的にポチポチ遊んでいた『404 GAME RE:SET エラーゲームリセット』(以下エラゲ)が1月5日にサービス終了を迎えてしまいました。
愛着もありサービス終了自体は寂しいのですが、正直なところ「エラゲの良い所100個言える。でも悪いところは1001個言える!」って感じのゲームだったので、サ終自体には納得していたり。

で、サービス終了にあたってアプリがオフライン版にアップデートされたのですが、それがなにこれ……?って思ってしまう残念な終わり方でしたので、軽くエラゲはどんなゲームだったのか触れつつ顛末について書いていこうと思います。

以下、エラゲのストーリーネタバレがあるので気にする方は閲覧注意。

 

 

キャラと音楽“は”本当に良くて惜しかった

セガに入社するところから始まるストーリー

エラゲがどんなゲームか知らない人に軽く説明すると、過去のゲームタイトルを美少女に擬人化したソシャゲです。
セガが世界を支配するディストピアで、ゲームの擬人化である“キャスト“を味方につけて打倒セガを目指すのですが、戦いの最中に突如としてバンダイナムコタイトーが世界を支配する並行世界から他社のキャストも侵攻してきて、事態は更に混迷を極めていく……というストーリー。

特徴的だったのが各キャストにアノード(A)とカソード(C)という2タイプが用意されていたこと。
アノードのキャラが絶望して歪んだり悪堕ちするとカソードになり、現実改変能力を手に入れてしまうのですが、プレイヤーはカソードキャラを倒すことでアノードに浄化し、世界を元に戻していきます。

ゲーム部分はSTG風。バランス的には回避不能攻撃が飛んできたりしてRPGっぽい

ドラッグオンドラグーン『NieR』シリーズでお馴染みのヨコオタロウ氏をクリエイティブ・ディレクターに加えたことや、セガのソシャゲなのにセガを悪者に!みたいなところがサービス開始前は力を入れて宣伝されていたように思います。

ですが実際のところ自分にとっては各社のゲームタイトルが入り混じったお祭りゲーとして面白い作品でした。

というのもキャラデザインがとても良くて、一見すると元のゲームの特徴から離れたように見えるけれど、よくよく見るときちんと元のゲームを意識したデザインがとても素晴らしかったんですよ。
ちょっと変化球のデザインだったのがかえってどんなデザインのキャストが来るか予想がつかず楽しみでした。

しかもAとCの二種類いるのでAとCがどう変わっているのか見るのも非常に面白かったです。1タイトルで2キャラデザイン起こすのは見るからに大変そうで、キャラデザインのゆーげんさんのデザインの引き出しの広さに脱帽します。

個人的に素晴らしいデザインだと思ったのがバンダイナムコのAマッピー
マッピーらしいネズミ耳をメガホンにする可愛らしさがとても好き。
キャストの個別シナリオ面でもツッコミ役として掛け合いが多く、エラゲプレイヤーの中でも人気の高かったキャストです。

人気が高かったAマッピー。攻撃ダウンの性能も良かった。

 

パックマンもパーカーのデザインでパックマンらしさを出しているのがとても良い。

 

タイトー奇々怪界も捨てがたいですが、デザインもキャラシナリオも含めて個性的だったAダライアスが印象的。
AでもCでもおさかなの事しか言わねえなコイツ!

慣れると癖になるおさかな。


セガキャラだとハウスオブザデッドとか良かったですね。
Cハウスオブザデッドは背後にHOD4のジャスティス背負ってたり。

 

キャストにはそれぞれBS(バーストスキル)という必殺技があり、専用のムービーが入るのですが、これも非常に高いクオリティ。
元のゲームネタの細かいニヤリとするポイントを丁寧に拾っていたり、逆にはっちゃけて「元がパズルゲームなのにジュエルで敵を撲殺するCコラムスなんて残虐ファイトを繰り広げていたりと、バラエティ豊か。

 キャストは元のイラストも良いんですが、3Dモデルの出来もすごく良くて、ホーム画面のキャストを見てるだけで楽しかったんですよね。
同時にコストがすごくかかってそうで、これサービス続くのかなって心配になるほどでした。
まあ心配は当たってしまうんですが……。

サ終後でもなんらかの形でキャスト達を使っていってくれないかなあと願っています。
マッピーとか他社キャラは権利を元の会社に譲渡して……無理か……。

 

あとエラゲと言えば欠かせないのが音楽!
エラゲはシナリオやイベント毎に元のゲームのアレンジBGMがかかるんですが、これが本当に素晴らしくて!
ナムコメドレーやタイトーメドレーはエラゲ遊んでないレトロゲーマーにも聞いて欲しいぐらい。
いまならサントラ売ってるので、これはマジでおすすめしときます。
自分も予約して買いました。

内容が10年遅れていたセガのソシャゲ

じゃあそんなにキャラデザインや音楽が良かったゲームがなぜたった8か月でサ終するのさ?と思われるかもしれませんが、一口で言えばゲームバランスがガタガタだったからです。

いや、本当にもうマジで酷かった。
基本のSTGゲームパートは比較的楽しく遊べるんですが、育成周りやデイリーミッション、スタミナ周りや各種報酬の渋さなど、問題だらけで褒める所が少ないぐらい。
初期なんてユーザーにセガ流の圧迫面接しかけてきてんのか?って思えるほどで、多くの同僚がセガを退社していきました。
駄目だったところを羅列するだけで一万字ぐらいいきそうなので触れやすいところだけ挙げます。

 

1.ガチャが渋すぎ!

エラゲ末期のガチャ。限定ガチャが一度に10種類開催。引けるわけない

 

ガチャを回すのが宿命のソシャゲとして致命的だったのがコレ。
☆3キャラの排出率が全体で2%。
その中の目玉キャラのピックアップ確率が0.7%。
まあピックアップの確率0.7%は他ソシャゲでも同じ確率なのが多いので普通じゃん……と思われるかもしれませんが、エラゲはキャストとフィギュアを両方揃えないと戦力として機能しません。

キャストより重要だったフィギュア

フィギュアというのはいわゆる装備で、基礎ステータス上昇の他、同じ色のフィギュアを装備すると特殊効果を発揮する仕組みになっていました。
限定ガチャは限定キャスト・限定フィギュアがシナジーを発揮するようになっていたため、基本的にセット運用することが前提でした。

つまり、お気に入りのゲームのキャストが実装されても、ゲーム上で効果的に運用するためにはフィギュア併せて0.7%の確率の目玉を二つ連続で引かなければいけません。

更に、☆3キャストを☆5まで強化するには同じキャストを重ねる必要があるのですが、最大強化には6回重ねる必要がありました。
☆4強化でも2回の重ねが必要で、キャストにもよりますが☆3状態だとちょっと物足りない性能の事が多くありました。
キャストアーカイブという、☆上げのための救済アイテムもあったのですがこちらも貴重品だったので、そうポンポン手に入るものでもありません。

天井はキャスト・フィギュアそれぞれが200連なので、運が悪ければ凸無しでも一つのガチャでおよそ12万円分の石が飛びます。
(実際は石の割引やおはガチャがあったのでもう少し安くなりますが……。)
☆5まで強化しきるには一体いくらかかんの?って感じでしたね……。

せめて二種類のガチャを一気に引かせるのなら、どちらかのガチャは緩くしたほうが良かったと思うんですよね。ガチャ更新の度に両方なんてとても引けないですし。

自分はCマッピーの時にキャスト・フィギュア揃えましたけど、二度と引きたくねえって思いました。

運よく引けたCマッピー。性能は限定キャラとしてはあんまり…でも可愛い

これだけでもキツイ仕様ですが、エラゲはガチャチケットが恒常ガチャしか引けない仕様だったため、メインシナリオクリア報酬などでため込んだガチャチケットでは限定ガチャが引けません。石に厳しい仕様。

キャストとフィギュア、両方を引ききれるお大尽はともかく、片方だけ引くとしたら優先するのはどちらだったか?

それがフィギュアだったんですね。
というのも限定☆3フィギュアは例え色が違ってスキルが無くても基礎ステータスが高く、色違いキャラでも装備させるだけで強かったからです。
他のキャラに使いまわせますし、とりあえずフィギュアを揃えないとスタートラインに立てないのがエラゲというゲームでした。

でもエラゲってキャストメインのキャラゲーなんですよ。
自分含めエラゲやってた人はキャストのガチャ引きたいって人は多かったと思います。
でも攻略上はフィギュアを優先して引いた方がいいっていう歪み。
個人的にはガチャを回す意欲が削がれてしまう仕様だったと思います。

ちなみに夏休みシーズンに404連無料ガチャキャンペーンってそれまで激渋だったエラゲとは思えない破格のキャンペーンがあったのですが、素の確率の低さのせいで多くのプレイヤーに全然☆3が出ないっていうセルフネガティブキャンペーンみたいになっていました……。
いやもう本当にガチで☆3が出ない。
404連引いてこれだったら課金してガチャ引くのやめた方がいいなって、プレイヤーを正気にかえさせる悲しいキャンペーンでした。

2.配布石の渋さ!
そんな渋いガチャなら配布石やチケットがその分潤沢なんだろうと思うかもしれませんが、そこは世界を牛耳る悪徳企業セガ
サービス開始してからしばらくは配布がめちゃめちゃ渋すぎました。
ステージクリアで貰える石が基本15個で、10連一回が1500石必要というバランス。
サービス開始時に実装されていたメインシナリオが50ステージだったので、素の報酬分では10連ガチャも引けやしねえ!
一応ガチャチケットはそこそこ配ってたんですが、前述の通りガチャチケで限定ガチャは引けない仕様なのでかなり厳しい。
パネルミッションやその他の配布もあったんですが、サービス開始当初がガチで渋すぎて、一番大事な初速でほとんどのプレイヤーやめてると思います。

ハーフアニバーサリーの後にステージクリア報酬が30個に倍増されましたけど、その頃には裏でサ終決まってたんじゃないですかね……。
遅すぎる。

ちなみにセガ63周年イベントっていうアイテム配布イベントがあったんですが、フィギュアガチャチケ5枚とゲーム内で使えるチャットスタンプと称号が貰えるって程度でした。あと細々としたアイテム。
ちょっとビックリするぐらいの渋さで、ゲーム内で世界を牛耳ってる設定のセガを祝うイベントがこのしょぼさ……?ってなったのが印象的でした。

3.読めないキャラシナリオ!
エラゲにはキャラ毎のバックボーンを説明するキャラシナリオがありまして、アイテムを消費することで開放出来ました。
これがもう本当に良く出来ていて読むだけで楽しかった。

非常に凝ったデザインのキャラシナリオ

UIやフォントがキャラ毎に違うんですよ!
音声こそないものの、キャラの個性を生かした演出で文字だけで見てて飽きない。
吹き出しで掛け合いするキャスト達も面白くて、バンナム勢やタイトー勢の掛け合いが特に良かったんですよね。
この一点だけでエラゲを推したくなるぐらい作りこまれていて楽しかったんですけど、ここからが大問題で。

記憶開放のアイテムは単純にスタミナ消費分×編成キャスト分もらえるんですが、馬鹿が考えたとしか思えない莫大な量を要求されるんですよ。

意味がわからない要求量


要求ptが100→500→5000→50000→200000と跳ね上がります。

1キャラ毎に合計25万5600ptも要求されるんですよ!
エラゲはスタミナが6分間で1回復するので、単純に自然回復分だと25560時間分のスタミナが必要になります。
一応配布スタミナ分がありますし、有償石を購入した時のおまけで記憶開放アイテムがもらえたりはしたんですが、実装キャラ数考えたら全っ然足りてない。
1キャラに25560時間っていつまでサービス継続するつもりだったの……?
課金してスタミナ追加もできたんですが、480円で一日500×7日=3500とかだったのでまるで足りません。

オマケに記憶開放でキャラのステータスが伸びる要素もあって、これが結構ガッツリ伸びるので主力の記憶開放に回さざるを得ず、低レアキャラとか戦力にはならないけどお気に入りのキャラに回す余裕が全くない。

せっかく作りこんであるキャラシナリオを見れなくする馬鹿がどこにいる!?!?

しかもエラゲってヨコオタロウの名前を前面に出すくらい、世界観とシナリオを強調して宣伝してたんですよ。
そのウリを体験できない仕様にしたの、悪い意味で気が狂ってるとしか思えない。

個々で見たらなかなか面白いシナリオがいくつかあったんですけど、特にエラゲプレイヤーの中で有名なのがペンゴ

評価の高いペンゴシナリオ

Aペンゴの幼くて微笑ましい感じから一転、ビターでシリアスな物語に転ずるシナリオは確かに高評価もうなずけるシナリオなんですが……。
これ、Aペンゴ→Cペンゴの続きシナリオなんですよね。
つまり2キャラ分の記憶開放しないと完全なシナリオが読めないという……。

馬鹿じゃねえの?????

そんな余裕ないんだって!
他のキャラも基本的にA→Cと話が繋がるものが多くて、両方開けないとモヤモヤするっていう作り。

重ねて言うけど、エラゲってキャラゲーなんですよ。
あの有名ゲームが美少女になってどんなキャラになったのかな?って部分がプレイヤーにとって気になる大事なところなんです。
でもキャラシナリオの要求リソースが莫大すぎて、その大事なところがわからないんですよ。

事実、新キャラが実装されてもキャラの見た目や性能が話題になってもシナリオの良し悪しが話題になることはサ終直前までほとんどありませんでした。

だって開放できないもん。

結構攻めたシナリオや面白いシナリオもあったんですけどね。惜しいとしか言いようがない。

サ終直前になって急に運営から数万個単位で記憶開放アイテム配布されたのでなんとか全キャラ開放出来ましたけど、根幹のシナリオ見るのに万のオーダーでアイテム要求されるのおかしいってサービス開始前からわかる人間いなかったのかよ……って思います。

4.まるで足りないスタミナと育成リソース!
記憶開放アイテムだけでなく、その他すべてのアイテムが足りなさすぎたんですよね。
まず根幹のスタミナがまったく足りない。
イベントをやると育成に回すスタミナがほとんど残らないし、イベント限定キャストを完凸しようとしたら、かなりの数の石をスタミナ回復用でガンガン砕かないといけませんでした。
正直、スタミナ回復よりガチャ回すのに使いたいなーと思いつつ石砕いてました。

イベントそこそこに抑えてもスタミナ課金前提だったとしか思えないバランスで、普通に遊んでたら育成までなかなか手が回りません。
ちなみにスタミナ課金は480円で1週間毎日500ずつスタミナが配布されるというもの。
ですが、プレイヤーが一定レベルに達するとそもそも購入できなくなるという仕様で、イベント前に頑張ってキャスト育成しようとスタミナを使いすぎるとプレイヤーレベルが上がってスタミナ課金不可になり、イベントで不利になるという罠が。
なんだこれ。(後にレベル制限が撤廃されましたが、時すでにおそし……)

各キャストの育成にはグレードアップという方法もあり、キャラのロール種別ごとに要求されるアイテムが管理されていたんですが、一番重要なアタッカーにキャストの数が偏っているため、アタッカーの強化はいつも渋滞。
アタッカー強化アイテムの数が圧倒的に足りない。
そして限定キャストの大半はアタッカーだったので、引いたところで育成するリソースが足りません。

極めつけにゲーム内のすべての強化で要求されるクレド(ゲーム内通貨)ですが、これもスキル強化に要求される量がバカ高くて枯渇します。
枯渇すると何もできなくなるので、スキル強化はLv8か9止めにしないと大変なことになります。

そもそものキャラのレベルを上げる経験値アイテムに至ってはまるで足りませんでした。

EXPディスクはどうしようもないくらい足りない。一括強化で一瞬で溶ける

サ終決まってから大盤振る舞いでばらまかれてもまるで足りないレベル。
何を思ってこんな要求レベルにしてたんだ……?マジでわからない。
エラゲくんのバランスのこと何もわからないよ……。

以上それぞれのリソース不足が複合した結果、限定ガチャでキャストとフィギュアが揃ったところで強化が遅々として進まないという事態に陥りがちでした。

 

長々と1~4まで書きましたが、これら4点が重なってどうなってたかと言いますと、
エラゲは多少課金したところで全然プレイが楽にならなかったんですよ。
自分はスタミナ課金+プレミアムパス入れてましたけど、それでも他のソシャゲよりも遊んだ時の快適度がだいぶ下だった印象です。
それなり微課金しつつ遊んでた印象では、ガチャ引ききった上で育成用のスタミナのために石を砕ける程度に課金しないとって印象でした。
結構ハードルが高い。

限定ガチャはハードルが高く、頑張って引いてもキャラ育成はままならず、常にスタミナ課金の圧がかかりつづけ、キャラを愛でようとしてもキャラシナリオはそもそも開放できないという……。

何なのだ、これは!どうすればいいのだ?!

これ以外にもアリーナの仕様が酷いとか代表取締役アリーナだるすぎとかアクセサリーのUIが劣悪とか編成の不便さが酷いとかetc.でまだまだ酷いところありましたからねエラゲ。文字数が多くなりすぎるので割愛しますけども。

本当にね、キャラグラフィックと音楽は120点満点でよかったんですけど、それ以外のゲーム部分が足引っ張りすぎてたんですよね。
マジで欠点挙げていったら終わらないくらい。

 

一応、アップデートで少しずつ良くなってはいたんですけど、欲を言えばサービス開始前からもうちょっとシステム練ってくれていたらよかったかなあとは思います。

記憶開放の要求数なんて特に実装する前におかしいって気づいて欲しかったですね。

 

ファンの気持ちを踏みにじる終わり方にガッカリ

でもこんだけ不満点がありつつ、なんだかんだ毎日ログインするぐらいエラゲの事が好きだったんですよ。
サ終発表の時はあまりの早さに驚きはしましたが、「まあ当然だよな」って気持ちはあり、それでもやっぱり拭いきれない寂しさもありました。

そんな中でサ終後のオフライン版へのアップデートの発表。

このオフライン版は各種シナリオやムービーの見返し、3Dモデルの鑑賞が出来るモードです。
欲を言えばボスと戦えるモードやスコアアタック的なモードも欲しかったけど、サ終のゴタゴタの中で大変な中でオフライン版を作ってくれたんだ、文句は言うまい!って心境でした。
オフライン版発表時は素直に嬉しかったんです。
エラゲのキャストがこのまま失われるのは惜しい、こんなにも良く出来た3Dモデルが永遠に見られなくなるのはあんまりだ。
そう思っていたから、もうこの一点だけでエラゲ運営の方々に深い感謝の念で一杯だったんです。

この時は。

1月5日、エラゲサービス終了日。

シナリオ最終章はプレイヤーのパートナーキャラであるリボンが身を挺してセガと共に消滅するというエンディングでした。
もろに打ち切りの終わり方で伏線も謎も投げっぱなしですが、とりあえず終わったなあと思ってタイトル画面に戻ると、画面がこんなんになっちゃうんですよ。

リボンのいない世界

その後「ゲーム内で見返せるムービーやシナリオ、あらゆる場面からリボンとセガが消える」という変化が起きます。
何をしても元に戻せません。

キャラシナリオはこんな感じになります。

全部の場面でリボンとセガがノイズに置き換わる

ムービーはあまりに酷く、リボンとセガロゴが特大モザイクで覆われてしまいます。

なにこれ

あのさぁ……。

思い出として可能な限りエラゲを遺しておきたいって思ってたし、サ終まで毎日配布スタミナ使い切って、開発課コロシアムもR.A.I.Sもやりきって、記憶開放もCストⅡとC餓狼以外全部終わらせて、最後に受ける仕打ちがコレ???????

いや、たぶんヨコオタロウ氏の代表作である『NieR』シリーズのデータ消去みたいなことやりたかったんだよね?とは思うんですよ。

でも、不可逆で二度と遊べないソシャゲのアプリでやることじゃないのでは?
家庭用だったらまだ最初からあそべるけどさあ……。
最後の最後で後ろ足で砂をかけられるとは思っても見なかった。

そもそも上で述べたように、キャラシナリオの開放はサ終前で運営がアイテムばらまいてようやく満足に読めるようになったレベルなんですよ。
たぶん自分含めて、記憶開放だけしといてオフラインなってからじっくり読もうって人多いと思うんですよね。

そういう人たちはリボンやセガの部分にノイズ混じったシナリオ読まされるんですよ。
これなんの嫌がらせですか?

もっとリボン含めたキャストのこと大事に扱って欲しい。マジで。

まだね、この演出がシナリオ上納得いくものだったらいいんです。
こっちだって理解できますよ。

でもサ終が決まってから実装された9章は、メタと自虐満載のコメディだったんですよ。
今更シリアスに戻すような空気じゃなかったんですよね。

だって9章の内容これですよ?

セガは10年早いを自分で言い出したら終わりだと思うの

こんなどうしようもない9章やっておきながら、エラゲの思い出を遺しておきたいプレイヤーの気持ちを逆なでしてまでリボン(とセガ)消失エンドやりたいのか?
自分と運営との感性がどうしようもなくズレているとしかいいようがありません。

そもそもの話、決して評判の良くなかったエラゲで評価されてきた点ってメインシナリオでもヨコオタロウ節の部分でもないんですよね。
無理にシナリオ面を評価しようにも、メインストーリーは起承転結の“起”の部分で盛大にズッコケてるので評価しようがないですし!
シナリオなんも始まってなかったし!

そんな打ち切りでボロボロのシナリオを最後だけヨコオタロウっぽい要素を入れて綺麗に締めた気になって、エラゲの記録までズタズタにしていくの、どうしようもなく感性がズレているとしか言いようがない。

キャラシナリオをストレスなく読めるよう残すこととか、もっと大事にするところあると思うんですよ。シナリオよりもっと取り繕うところあるだろと。
第一、思い出保存って機能なんだからグラフィックと文字置き換えるのも変な話だと思うんですよね……。
だって記憶なんだし。

ムービー一コマ一コマにモザイクかける暇があるなら、それこそ戦闘が出来るモードとか3Dモデル鑑賞モードのほうが100倍欲しかったんですよ!
サ終決まった後に避ける少ないリソースで、セガはモザイクかけと文字列の検閲をしていたのかと思うと、最後までエラゲに付き合った自分としてはやるせないです。
最後まで締まらない展開はエラゲらしいといえばエラゲらしいですが……。

本当に立つ鳥後を濁すような真似はやめて欲しかった。

ちなみにオフライン版は色々不具合があったりもします。

togetter.com

おいおい……。

 

エラゲの事はなんだかんだ言いつつ気に入ってたし、万が一ソシャゲ以外で復活したら応援したい気持ちはいっぱいですが、オフライン版のエラゲを起動する度にもうセガのソシャゲは遊びたくないとしみじみ思ってしまいます。最後の最後で笑顔で送り出せなかったことが本当に悲しい。

もう自分の端末では二度と見られないリボンのいるタイトル画面