公開初日で観てきましたジオウの夏映画!
ネタバレされるのが嫌だったのでマイナビ特撮アカウントをしっかりブロックして、朝イチの上映回に行きました。
俺はあの事件忘れてないからなマイナビ!
これがもう、あまりにもスゴい映画で、感想を吐き出さずにはいられなかった。
ただし、映画の展開や、どこで誰が出るとかはあえて書かないので、ネタバレ記事が読みたい人はブラウザバックしてください。
あと、ネタバレは配慮しますが、多少内容の察しがつく可能性はあるので、何一つネタバレされたくない人は読まないでください。
というかそんな人間は今すぐインターネットから離れろ!
近々この映画を観る予定があって、最高の状態でこの映画を観たい人も今すぐスマホを真っ二つに折れ。 わかったか。
まず、一文で感想を書くと
東映はどうかしてる。
いや、平成ライダー20周年記念の作品によ? こんな全力の悪ふざけみたいな映画を堂々とぶっこんでくる姿勢が本当にどうかしてる。
ただ、これは非難してるわけじゃなくて、こういう事が出来るのが平成ライダーなんだ!っていう強さを全面に打ち出してきてて、なんていうかこう、パワーの塊をぶつけられたような映画なんですよ。仮面ライダーギンガなんですよ。
オーヴァークォーツァーはライダー映画の仮面ライダーギンガ。
純粋な力としか言いようがない……。
平成ライダーを評する言葉でよく“大人の鑑賞に堪え得る”とか“重厚なテーマ”とか語られたりするじゃないですか。
確かに平成ライダー一作目の仮面ライダークウガは非常にシリアスで、リアリティ重視の作風でした。
それ以降も作品によってはハードな展開や複雑なドラマが繰り広げられて来たのも事実。
“平成ライダー=シナリオに裏打ちされたドラマ性”みたいに語られることも多いわけですよ。
でも平成ライダーってそういう部分だけじゃないだろ!?ってのを公式が特大の全力でぶつけて来たのが今回の映画。
20年間培ってきたライブ感の化身というか、お前ら平成ライダー舐めてんじゃねえぞというメッセージっていうか、仮面ライダーが一大コンテンツにのし上がった底力と気迫を見せつけられましたわ。
思えば響鬼回で桐矢京介が出た時に気づくべきだったのかもしれない。あの賛否両論を巻き起こした京介を堂々と本編に出してきたのは、今考えると伏線だった。予兆はあったのだ。それだって平成ライダーの立派な歴史だと誇示していたわけだ。
そして今回、平成ライダーを突き動かしてきたのはその時その時の全力で番組を製作する姿勢だ、ライブ感だ、と劇場で改めて訴えかけられて愕然とした。
夏のギャグ回や仮面ライダー1000回記念や春映画やら、そういうのもひっくるめて平成ライダーだぞ!!ってのを全身全霊で叩きこまれた。
いやもうね、ただただ凄いとか、東映は頭おかしいとか、東映はアホとか、これも全部白倉Pって奴の仕業なんだ、とか、そういう言葉ばっかり頭に浮かんでは消える。
いやもう、本当にブレーキぶっ壊れた人間の発想ですよ!
企画会議が見てみたいわ!
しかし、ノリと勢いにすべてを任せた映画かというとそういうわけでもなくて、キチンとジオウとしてのソウゴの物語にも完結を持たせているのが凄いんですよ。
自由奔放に暴れておいて、しっかりシメるところはシメているところが、まさに平成ライダー!って貫禄を見せつけてくる。
今まで平成ライダーの力を受け継いで戦っていたソウゴが、ジオウとしてのアイデンティティーを改めて確立する話でもあり、確かに仮面ライダージオウのラストを飾る映画だと言われても満足できる。
なにより、この映画はジオウでしかできない、ジオウならではのストーリーなのがまたいい……。
ジオウに期待するところは人によって違えど、ジオウの登場人物のドラマや、レジェンド勢との掛け合いなど、きっちりジオウならではの部分は押さえてきてる。
無茶苦茶やってるように見えて最後のギリギリの一線は踏みとどまっている絶妙なバランス。
春映画も夏映画もシリアスもギャグ回も全部ひっくるめて平成ライダーだったんだって気づかされるような映画でした。
あまりにも凄まじすぎて、フルスロットルで二周くらい回って逆に頭がクールになることってあるんだな……。
というわけで、色々と凄まじい映画なんで、平成ライダー知ってる人は一見の価値ありですよ。
俺は観終わった後、東映にありがとうって思った。
めっちゃ楽しかった。
特にジオウのキバ回でマンホールマンホールってゲタゲタ笑ってTwitterに実況感想書きこんだりしてたタイプの人はたぶん観に行った方がいいぞ。