Until Dawn : Rush of Bloodのレビュー。
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タイトル:Until Dawn : Rush of Blood
販売 :Sony Computer Entertainment
開発 :Supermassive Games
発売日 :2016年10月13日
ハード :PS4(VR専用)
価格 :2,160円(税込)
※備考……CERO Zなのでクレジットカード必須
アンティルドーンがガンシューティングに魔改造
ストーリー
気がつくとローラーコースターのようなものに乗せられていた“主人公”。謎の男の導きと、レールの続くままに、まるで寂れた遊園地のようなアトラクションに参加することになる。しかし次第に見覚えのある光景が次々と現れ、更に怪物達が襲い掛かる。“主人公”は手に持った銃を頼りに、レールの先へ先へと進んでいく。
今回のタイトル、『Until Dawn : Rush of Blood』は『Until Dawn -惨劇の山荘-』を基にしたホラーガンシューティングゲーム。
PSVR専用タイトルで、PS Move対応(ただし2本必要)なのが大きな特徴。
一応コントローラーだけでも遊べます。
プレイヤーを否応なしに血まみれのアトラクションに引き込む謎の男
演じるのはウエンディゴ大好きおじさん
脚本家ラリー・フェセンデン
前作に引き続き出演
ゲーム内容は『The House of the Dead』のような、ゲームセンターによくあるレールシューティングゲームに近い。こっちは文字通りローラーコースターに乗せられたレールシューティングゲームである。
CERO Zで、撃った敵の頭や腕はバンバン飛ぶ! 血飛沫も出る! なんかよくわからん液体も弾け飛ぶ!
前作と違って暗転は一切しないので、安心です。お子様に配慮一切なし!
物語の時系列的には『Until Dawn -惨劇の山荘-』のスタッフロール後で、ストーリーは前作をやっていないとわからない。
とはいえ、ストーリーの比重はそれほど重くなく、基本的にはドンパチ賑やかに撃ってる感じなのでストーリー無視してやってもさほど気にならない。
ただし、『Until Dawn -惨劇の山荘-』のネタバレが少し含まれるので、前作を遊ぶ予定がある人は少し注意が必要かも。
というか、前作をやったことが無い人がこのゲームの概要を聞くと
前作のどこにドンパチできる要素があるの?
と疑問に思う事必至。
だってトレイラーや公式サイトにはウエンディゴの情報が一切載ってないからね!!びっくりするよね!!
でも実はアンティルドーンってこういう怪物が出てくるタイトルなんだよ!!
もちろんウエンディゴさんも出るよ!
でも前作であんまり銃効かなかったじゃん・・・・・・ってのは禁句
前作で登場したモチーフも多数登場
前作プレイヤーなら若干ニヤリとできるかも
ただ、ゲーム内にはクモやゾンビとかの敵も出てくるんだけど、
お前ら心理テストでちらっと出てきただけだろ!!
前作でチラッとも出てこなかったクリーチャーも当然のように出てくるので、 そこらへんは割り切っていくしかない。
まああんまり言うとガンシューにならなくなるから……
前作の謎要素の一つ、チャプター間での心理テスト
時間かけてやるわりにはストーリーにほぼ関わってこない要素
ピエロやクモやゾンビは心理テストの結果次第で本編に一瞬だけ登場したりする
・・・・・・そんなとこ拾うんすか?
ぶっちゃけた話、アンティルドーンを無理矢理ガンシューティングにしました感はあるが、肝心のゲームの内容はどうなのか、見ていこうじゃないの。
VRとホラーとガンシュー、相性良すぎ
さて、今作が今までのレールシューティングと違う所。
それはVRガンシューティングという点だ。
今までのガンシューティングだったら画面は完全固定。シーンごとに前からしか敵は襲ってこない。
しかし、今作では進行こそ固定なものの、視点はプレイヤーの自由。
どんな場面でも360度を見渡せる。
裏を返せば、敵は前方から襲ってくるとは限らないのだ。
側面からの不意打ちや、頭上からの攻撃など、敵の発する物音や気配に注意しつつ、自分で敵を見つけて撃っていかないといけない。
右から来てる敵を撃ってて、ふと左向いたら突然敵が目の前にいたりして、ホラー耐性あってもビビるわこんなもん!!
あと、ガンシューティングならよくある、
「ああ~! アイテム取り逃してるから! ちょっとまって! 進むの待って!」という場面でも
VRなら冷静に振り向いて撃てばいい。
もうね、これは全国のガンシューターの夢が叶った瞬間ですよ!
いままでいくつのガンシューティングでアイテム取り逃して泣きを見たことか!
実際に自分の頭を動かして障害物や罠をよけるシーンが度々登場するのも面白い。
ゲームだってわかってても思わず声が出る!
回転する丸鋸が轟音をあげて頭のすぐ横を掠めて行ったときなんかは、自分の首が本当についてるか確認しそうになるわ!
実際に頭を傾けて障害物を避けていく
これがマッスル行進曲2ちゃんですか
障害物が頭の横を通り過ぎる時に風切り音がするのでビビる
他にも、VRならでは!といった恐怖演出も随所に盛り込まれ、演出のクオリティは非常に高い。
典型的なビックリ演出でもVRだと臨場感ありすぎて体がのけぞる!
一回騙されたと思ってPSVRで体験してみて欲しいけど、もしかしたらホラー苦手な人は無理かもしれないレベル。
VRだとよくある演出でもびっくりできて楽しい
もっとみんな軽率にVRホラーゲーム作ればいいと思うよ
前作プレイ者ならよく見覚えのあるこの二人も登場
主に驚かし要員で
正直な話、ホラーゲーム的には前作よりも良く出来てる。
普通に怖いよこれ!
特に、コースターの前面からクモがうぞうぞ這い登ってくるところは、クモ嫌いなら死ねると思うぞ!
クモ苦手なら死ねるやつ
スクショだと伝わり辛いけどVRで実際に見ると近い!近い!
ガンシュー的にはどんな感じ?
ガンシューとしてのシステムは、常時二丁拳銃・リロードあり・ライフ自動回復制。
体力はFPSによくある方式の、喰らったら画面端が赤くなって、短時間にダメージを受けすぎると死!って方式ね。
武器は道中で武器チェンジできる箱が設置されていて、それを撃った方の銃が対応する武器にチェンジされる。
変更した武器は原則、使える予備マガジンの数に制限があり、きちんと撃ち切ってからリロードしないといけない。
また、「ショットガンは威力と範囲に優れるが物量に弱い」「マシンガンは物量に強いが威力が低い」など武器によって特徴があるので、雑魚用に右手はマシンガン、硬い敵用に左手はショットガンに持ち替えておくなど、戦略を考えて武器チェンジをこなしていく必要があって面白い。
両手の武器どっちの銃を何発撃ったか把握しながら戦うのがこんなに難しいなんて……。
目立つ色の箱が武器チェンジアイテム
考えなしに取るとかえって不利になったりするので、取得タイミングは考えた方がいい
戦略性があって面白い
スコアの概念もあり、ダメージを受けないように連続して敵や破壊可能オブジェクトを撃っていくことでスコアに倍率がかかっていく。
破壊可能オブジェクトには特徴的な☆マークがついていて一目瞭然で親切。
しかもステージ道中には分岐が多く隠され、ルートによって敵の数やらなんやらが大きく違うので、スコア稼ぎルートを構築するのが熱い。
特定の分岐でしか見られない演出もあって、スコア稼ぎしなくても分岐を探すのは楽しいぞ!
スコア倍率はカートの前方中央に表示
いかに倍率を上昇&維持できるかが勝負
オブジェクトを撃つ順番が大事
他にも道中には、人形の頭のついた奇妙なボーリングピンや、撃つことで記憶のフラッシュバック映像が再生されるシークレットが配置されている。
これらを探し出す収集要素もあるぞ。
ボーリングピン
近くにあると変な声がするので存在がわかる
分岐の先に隠してあったりで、全部探し出すのは至難の業
総じて作り込みがすごい、良く出来たガンシューティングなんだけど、ガンシューティングとしてやりこみを考えると不便な所も。
まず、全体的に演出の時間が長い。
恐怖演出の時間は、しばらく敵や破壊できるオブジェクトが出てこないので手持無沙汰。
演出のクオリティは高いとはいえ、アイテム探しやスコアアタックで何回もプレイすると、さすがにウンザリしてくる。
1ステージが20分弱とガンシューティングとしては長めの構成をしていて、ステージセレクトはあるもののアイテムを取り逃したり分岐を失敗した時のダメージはデカい。
また隠されたボーリングピンのいくつかはやたら撃ちづらいので、逃したらめっちゃ後悔する! まあピンはトロフィー要素だから気にしなきゃいいんだが!
おわかりいただけただろうか
照準の先のちっこい物体がボーリングピン
しかもここカートの速度が速い場面なのでエイム力が必要
逃すとステージ最初から!
あと、後半のボスは即死攻撃持ちがチラホラいてガンシュー苦手な人は苦戦するかも。
幸い、ミス時のリトライは早いのでやり直しはさほど苦ではないけど、初見だと結構難しい。
しかし、最高難易度「サイコ」の仕様が「全ステージ通しプレイで死ぬと最初から」という鬼畜仕様で、即死攻撃がマジ辛い。
即死抜きにしても、いくつか難所があり、ノーミスでクリアするのはかなり難しいので辛い。
一応セーブデータバックアップという抜け道もあるが……ってホワイトデイの時もこんなこと言ったな!
ちなみに難易度「サイコ」をクリアすると、エンディングがほんの少し変わってトロフィーが貰えるので頑張りたい人は頑張ってください。
総括
PSVR持ってるならやっとけ!って良作。
演出はVRの特性を良く引き出してるし、ガンシューティング部分もかなり良く出来てる。VR酔いがあんまりないのもポイント高い!
個人的には前作『Until Dawn -惨劇の山荘-』より面白いと思う。
ガンシューティングの腕にもよるけど1ステージが20分弱×7ステージの、だいたい通しプレイで2時間程度。
やりこみ要素もあり、スコア稼ぎを考えるとそこそこ熱いゲーム。
不満点は、やりこみを考えた時に不便な点が出てくるってぐらいで、雰囲気を味わったり、クリアだけを目指すのなら十二分すぎるくらい面白いゲーム。
価格は2,160円で、お買い得感は強い。
ただし、CERO ZなのでクレジットカードあるいはVプリカが必須な点は注意が必要。
別に前作を遊んだことが無くても困らないぐらい面白いゲームなので、PSVR持ってるなら是非とも遊んでほしいタイトルだ。
ただし、PS Move無いと臨場感は落ちるのでそこだけ注意!
まあガンシューティング好きなら既にPS Move持ってるような気はしますね。
やっぱMove無いと銃っぽさは薄くなるのは仕方が無い。
で、やっぱり今作はまだまだ続編が出そうな終わり方をしますが、このウエンディゴサーガは一体何作まで出るのか?
ソニーが許すまで、行くとこまで行ってほしい。
関連作品
ゲーム
・Until Dawn -惨劇の山荘-
・・・・・・前作
・The Inpatient -闇の病棟-
・・・・・・シリーズの過去を描いた作品
・The House of the Dead
・・・・・・ホラーガンシューティングと言えばコレ!
・レールチェイス
・・・・・・文字通りレールに乗せられる系ガンシューの元祖。鬼畜難易度
Until Dawn -惨劇の山荘- 【CEROレーティング「Z」】 - PS4
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2015/08/27
- メディア: Video Game
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