旅情電波発信局

ホラーゲームや映画やその他諸々の好きな事を書き綴っていくブログです。たぶんゲームの話題多め。

消えた電脳九龍城砦 ウェアハウス川崎を写真で振り返る (前編)

去る2019年11月17日、日本で最も有名なゲームセンターのうちの一つが、惜しまれつつも閉店した。

その名もウェアハウス川崎
神奈川県は川崎市に存在したその場所は、かつて香港に存在したスラム街「九龍城砦」をモチーフとする、唯一無二のゲームセンターであった。

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 だって外観からしてこれだもん!

 こんなゲーセン他にあってたまるかって感じだ。
ビル全体が汚し塗装されていてボロボロ。
建物の無骨な形状も相俟って、威圧感がすごい。
本当に現代日本の建物か?
ウェアハウスの“ス”の文字が消えてしまっていたのもなんとも言えない味になっている。
風水の気脈がずれて陰界の九龍城が生えて来てるんじゃないのか?
それはクーロンズゲート

こんな怪しい雰囲気で有名なゲーセンだったのだが、関西在住の悲しさゆえ、実際に行くこと無く年月が経ってしまった10月のこと。

 これは行かねば一生後悔する!
というわけで、慌てて10月の某日に行ってきた次第。
なのになぜ12月に記事書いてるかって? 最近はいいゲームいっぱい出たからね…。

 なるべく写真多めで、ウェアハウス川崎の雰囲気を少しでもお届けできればいいなと。
予想以上に画像が多くてちょっと重いかもなので、二回に分けてお送りします。

入口~一階部分

 正面側の入口。

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 このドアは自動ドアで、開いた瞬間ブシューッとエアの噴射が起きて初見の人をビックリさせる仕掛けがある。

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 裏手の駐車場側の入り口がこちら

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おおう……。濃い……。
さらにこのドアが開いた先の光景は

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 異様な空気が漂う。

 ここらへんのデザインは本家の九龍城というより、初代PSのゲーム『クーロンズゲート』っぽい。

 
中へと入っていくと、いかにも良く写真で見る九龍城砦のような廊下が待っている。

 

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左の画像はディテールがわかりやすいようにカメラ側でかなり明るく撮ってて、右の写真の方が実際に近い。
暗くて気圧される雰囲気。

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 出口。
ウェアハウス川崎から出ると、見慣れた日本の景色に戻るから違和感がすごい。
夢でも見てたのかなって思う。

 ちなみに出口付近に怪しげな窓があって

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中を覗くと…

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女性(の人形)が寝ている。

余談だが、本家の九龍城は色々な政治的事情で無政府地帯だったため、売春やアヘンの売買、賭博などの非合法な経済活動が横行したそう。
・・・・・・なるほど!

 

さて、一階はこんなところで、エレベーターから二階へと上がることにしよう。

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あ、これがエレベーターホールね。

二階

 ウェアハウス川崎は二階と三階の一部が吹き抜けになっており、そこが最も九龍城的なエッセンスが濃い場所になっている。
早い話が写真映えする。
自分が行った日も、ウェアハウス川崎を惜しむ人達でごった返すような混雑っぷりだった。

 

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初代ダライアスダライアスバーストACのそろい踏み。

 

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 吹き抜け部分を下から。
どう撮っても映える!

 

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ディテールも抜かりない。
郵便ポストや配電盤、換気扇を眺めるだけで楽しくてモリモリ時間が減っていく。

 二階は大型の筐体やプライズ機が多く設置してあった。

 

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 中にはボロッボロに汚してあるクレーンゲーム機と自販機も。

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せっかくなので、自販機から飲み物買いましたが、口をつけるときドキドキした。
衛生面的な意味で。いや、大丈夫なのはわかってはいるんだが!

 
さて、こっちは吹き抜け側の景色ですが、反対側に目を向けてみると

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豪華で綺麗なゲーセンが広がっています。
ギャップがすごい。
普通に見事なゲーセン。
しかも全体的にラインナップが素晴らしかった。
レトロゲームのチョイスが非常に良い! 近所にこんなゲーセン欲しかったわ!

 プライズコーナーは更に明るくて、九龍城の陰の気が急に消え失せる。
この落差が面白くてたまらん。

 

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お土産がてら、スヌーピーのマグカップをしっかりゲット。
閉店間際だからか、かなり良心的な設定でとりやすかった。

こんな感じで二階をひとしきり満喫したところで三階へGO。

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エスカレーターもしっかり汚し塗装済み。抜かりないなあ。


というところで、次回の記事に続きます。

ARTDINK BEST CHOICE クーロンズ・ゲート-九龍風水傅-

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