旅情電波発信局

ホラーゲームや映画やその他諸々の好きな事を書き綴っていくブログです。たぶんゲームの話題多め。

『劇場版仮面ライダービルド Be The One』『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー en film』を観てきた感想!

今日は甲子園スマッシュのせいでニチアサ無しということで(関西だからルパパトすらなし)、せっかくだから観てきました劇場版ビルド&ルパパト。

www.build-lupin-vs-pato.jp

 

とりあえず

ルパパト最高だった。

 ・・・・・・これで感想終わるわけにもいかないので、以下感想ね。

ネタバレあるので、嫌な人は注意してください。

 

 

 

毎週めっちゃくちゃ面白くて、今回の映画も個人的にルパパト目当てで行くぐらい楽しみにしてたルパパト。

映画の戦隊パートって毎年のことながら上映時間30分ほどしかないから、「予算はあるから画面は派手だけど、話は普通だったな!」みたいになりがち。

だけど今回はルパパト終わった瞬間、うなだれて目頭を押さえつつ、深く息を吐きながら「最高・・・ヤバい・・・」って心の中でうわごとのように呟いてしまう羽目に。

 

そう、今回の映画の目玉は、快盗と警察の共闘!

TV本編でも怪盗と警察が共闘すること自体はあったものの、今回は両者自発的な共闘!

で、そこに至るまでの経緯がエモい。

具体的に言うと、魁利圭一郎の一時休戦ですよ!

もおぉぉここの会話がね!!!! ヤバくて!!!!! ヤバいんですよ!!!!!

説明する語彙もなくなるわ!

俺としては、もうこのシーンだけで映画代の元は取った。

 

 

 話の展開としても、「えぇ!?ここでそいつの金庫を開けちゃうの!?」みたいな細かい驚きもあったりと、観客を飽きさせない脚本は見事。

話のスケールはいつものルパパトぐらいの規模で、劇場版という感じではなかったけれど、それがかえって話の完成度を保ってたと思う。
キュウレンジャーの映画とか風呂敷広げすぎて詰め込み量がすごい事になってたからね・・・・・・。

いつも通りの丁寧なキャラ描写と綺麗な展開は劇場版でも健在で、もう素直に面白い。
変に奇を衒うわけでもなく、ルパパトファンが観たいものをスッと良いカタチで見せてくれるのがたまらない。

 

そして劇場版ならではの豪華なメカ戦闘がヤバい。
初登場のルパンレックスがめちゃめちゃかっこいい。
パトカイザーも動きまくって最高なんだけどね!

 

ルパパト終わった時点で大満足の映画でした。

 魁利圭一郎の組み合わせが好きって人は観に行ったほうがいいですね!


・・・・・・。

 

 

 

ここで感想記事終わっていい? ダメ?

 

続いて仮面ライダービルド

 

良い所も悪い所もすごくビルドらしい内容。

 

個人的に思う「ビルドらしい展開」は、

・描きたい部分だけキメて、細かい部分はおざなり
・後出しの設定で辻褄合わせ
・同じテーマ・展開の執拗な反復

あたりなんだけど、これが全部、アクの強い形で出てる。

 

「日本国民から追われる孤独のヒーロー」

「戦兎と万丈との絆」

この二つを描けたら後はもうどうでもいいんだよ!と言わんばかりの雑な展開が続く。

 

東都都知事の伊能が「兵器として作られた仮面ライダービルドは国民の敵だ!」って感じの演説をすると、同調して拍手喝采を送る民衆のカットが開始五分くらいで挟まって頭がクラクラ。(この時点ではまだ洗脳の力は使ってない)
少なくとも体を張って闘ってきたビルドに対してその態度、ビルド世界の日本は滅びたほうがいいのでは?って一瞬エボルト応援したくなったわ!
完全に「民衆に疎まれるビルド」の絵面やりたくて適当にやってんだろ!って感じ。

 

「ビルド殲滅計画」って名前にしても、一人だけのビルドに対して殲滅って言葉のチョイスはねーだろ!てずっと思いながら観てましたよ。

 

で、新知事のブラッド一族トリオ。
エボルト十八番の“実は自分が裏で手を引いていた芸”をやりだして、ここでも頭がクラクラ。
桐生戦兎を作る計画を立てたのは伊能で、万丈の彼女をスマッシュにしたのは郷原で、幻徳をそれとなく操ってたのは才賀だったそうな。

ビルドお得意の後出し設定。
それだけならまだしも、きちんと決着がつく戦兎と伊能、幻徳と才賀はともかく、万丈と郷原の因縁は投げっぱなしで決着がつかない。
郷原倒すのグリスですからね!

あと郷原を演じる藤井隆、壊滅的に演技が下手でめっちゃ気になる。

他のドラマ出てた時あんな下手じゃなかった気がするんだけど・・・・・・

 

伊能はある目的のために戦兎を追い詰めていくんだけども、その追い詰め方が「ライダーシステムは元々兵器だ」「この戦争を引き起こしたのはお前だ」「桐生戦兎は我々が作りだした仮初のヒーローだ」みたいな、それTVで前から何回もやったよね!?って話を平気でねじ込んでくる。

戦兎くんの中の葛城もTV版で前やったみたいに頭の中でふてくされてるし、頼むから新しい展開見せてくれ!って思いながら観てました。

 

ビルド本編もそうなんだけど、話の引き出しが少なすぎて、ずっと見たような展開が続くの良くない。
既視感で眩暈がするわ。

 

なんやかんやあって、ついに戦兎が金と銀のフルボトルを手に入れて、このゴールドラビットとシルバードラゴンのフルボトルを挿す為にビルドドライバーは設計されたんだ!って判明する展開になるんですよ。

なのにそこに突然ベルナージュが出てきて、ラビットとドラゴンとジーニアスのフルボトルまとめて一つのフルボトルにしちゃうの、そうじゃねーだろ!って心の中で突っ込んでしまった。
そこはゴールドラビットとシルバードラゴン二本挿してベストマッチ!のほうが熱いだろぉ!ていうかベルナージュお前生きとったんか!?

 

文句ばっかり言ってるけど、最後の方の戦兎と万丈が戦い終わって並んで歩きながら馬鹿言い合うシーンは良いんだよな・・・・・・。
仮面ライダービルド、頭空っぽにして何も考えずに戦兎と万丈の関係性だけ見るのが一番面白い観方だと思う。

 

あとはまあ、グリスとローグの戦闘シーンは短いながらかっこよかった。
でも一番面白かったのは犬の写真撮ってるビルドのシーン。

 

とりあえず、ルパパト好きで、なおかつビルドは戦兎と万丈の組み合わせが好きな人は観ると楽しめる映画だったなって感想。

 

ただジオウの登場シーン目当てで観に行くのはあまりオススメできないかな!観てもジオウのキャラや設定全然良くわからんかったぞ!