書いてる本人もまさか記事三つ分になるとは思ってなかったBitsummit感想記事の最後です。
前回まではこちら
- Travis Strikes Again: No More Heroes
- BloodStained:Curse of the Moon
- Muse Dash
- PRGタイム!~ライトの伝説~
- Crystal Crisis
- Blade Strangers
- NiPPON MARATHON
- Celeste
- カニノケンカ -Fight Crab-
- GrayScale
- BitSummit Vol.6のまとめ
Travis Strikes Again: No More Heroes
Travis Strikes Again: No More Heroes Debut Trailer
Travis Strikes Again: No More Heroes [Nintendo Direct 2018.3.9]
『No More Heros』シリーズの最新作が遂に、遂に、遂に登場!
待ってましたあああああああああ!!!!!
今回はトラヴィスと、一作目でトラヴィスに殺されたバッドガールの父親バッドマンが伝説のゲーム機「デスドライブMk‐Ⅱ」に吸い込まれてゲームの世界で戦うストーリーらしい。
ゲーム内容は前作までと変わり、主に見下ろし型のアクションゲームになっている。
「ビームカタナの電池が切れたら充電する」「セーブはトイレ」など、従来作でお馴染みの要素はしっかり継承。ただし試遊版では道のど真ん中にワイヤーフレームの便器が鎮座してあって、そこに堂々とズボンを下して座るトラヴィスのあられもない姿が見られた。羞恥心が薄い!
短い試遊版の中でも須田節は全開! 外食は身体に毒だ、とか延々と語ってるNPCがいたり、回復手段がラーメン屋の屋台で、「最高の一杯を頼む」と注文して出てきたラーメンをバッドマンと二人で肩を並べて啜ったりと、須田ゲーが帰ってきた!という感慨で胸が一杯になった。
なんと今回のBitSummitではデモのトラヴィスの台詞が京都弁仕様の特別Verになっているサプライズも。 このVer、初回購入特典のDLCとかでつかないかなあ。
『No More Heros』は大好きなシリーズにつき、購入が確定してる一本。
リリースはSwitchで、リリース時期は未定。
BloodStained:Curse of the Moon
Bloodstained: Curse Of The Moon - Official Announcement Trailer
悪魔城ドラキュラX等で非常に有名な五十嵐孝司氏の手掛ける探索型ドラキュラの精神的続編『Bloodstained: Ritual of the Night』のスピンオフ。IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!
『BloodStained:Curse of the Moon』は四人のキャラクターを切り替えながら進む、8bit風横スクロールアクションゲームになっている。
早い話が悪魔城伝説で、実に悪魔城伝説な悪魔城伝説している。
おい、プレイヤーキャラにアルカードいるぞ!!(違う)
開発は安心と信頼と実績のインティクリエイツ。
試遊した手触りも「(満面の笑みを浮かべつつ)ああ~!わかってるな~!!」という感じで、とても良かった(小学生並みの感想)
操作性は重いけど、悪いわけじゃない独特の悪魔城の“間”がしっかり存在してる。良い・・・・・・。
ムチがメインウェポンのミリアムを使うと従来の悪魔城ドラキュラ感覚でプレイすることが出来て非常に楽しかった。キャラ毎にサブウェポンの種類も違うし、今までの悪魔城に無いタイプの攻撃も多数用意されていて、新旧の顔併せ持つアクションゲーム。
リリースは5月24日で、ハードはPS4,VITA,XboxOne,Switch,3DS,PC(Steam)。
って、現行機種網羅じゃん!
価格も980円(税込)とお求めやすい価格。俺は買います。
ところで本編の『Bloodstained: Ritual of the Night』はいつごろ来るんですかね・・・・・・?
Muse Dash
横スクロールアクションゲーム風音ゲー。
グラフィックが超ポップでキュート!
脳の可愛いもの受容体が過負荷で焼き切れそうな可愛らしさ。
開発は中国のPeroPeroGames。なんだけど日本語サポートも入ってるし、日本語曲も入ってるぞ!すごい!日本語吹き替えも誰か有名声優を起用するっぽいけど誰なんでしょうかね。
もう見た目だけで好みすぎて欲しくなるタイトル。
ちょうどこういうのが欲しかったんだよ!
リリースは2018年Q2(7‐9月)を予定で、ハードはPC(Steam),Switch,iOS,Android。
PRGタイム!~ライトの伝説~
「小学生が自由帳に描いた手描きのRPG」というすごいコンセプトのゲーム。
もうこれ聞いて、このグラフィック見た瞬間遊びたくなるでしょ?
で、自分もすごいゲームがあるって噂を聞いて急いでブースに駆け寄ったんだけど
「あ、すいません。いまタブレットの電池切れちゃって充電中なんですよ!」
がーんだな・・・・・・出鼻を挫かれた・・・・・・
でもこういう緩さもBitSummitの良い所なんだよねえ。
というわけで自分は体験できませんでしたが、このゲームについてはゲームキャストさんの記事に詳しいのでそちらを要チェックや!
Crystal Crisis
Introducing Crystal Crisis, coming fall 2018 to Nintendo Switch!
『洞窟物語』のクォートや『Code of Princess』のソランジュ、『1001Spikes』のアバン等を初めとする個性豊かなメンバーや、そしてなんと手塚治虫漫画から鉄腕アトムとブラックジャックが参戦する落ち物パズルゲー。
人選が謎すぎる。
でも基本ルールはスーパーパズルファイターⅡX。あら。
いつ見てもレイレイかわいいですね。
ゲージを溜めて攻撃技や必殺技を任意のタイミングで繰り出せるのが特徴。
あと、ライン右端と左端が循環してるのも変わった点。うっかり右を押しすぎて左端にブロック落しちゃって自滅したりする。
プレイした感じ、テンポが悪くてあまり何回もプレイしようという気にはならなかった。必殺技演出とかそこそこだるい。
落ち物パズルは苦手なジャンルなこともあって、ゲーム性が高いかどうかはよくわからなかった。ルール理解度が追いついてなくてキャラの必殺技が強いのかどうかすら判別できん。スーパーパズルファイターⅡXガチ勢の意見が聞きたいところ。
Blade Strangers
BLADE STRANGERS (Switch/PS4/Steam) New Extended Cinematic!
Blade Strangers - First Gameplay Footage (10 Minutes of Gameplay) (PS4/Switch/PC)
人選が謎すぎる格闘ゲームとして一部では話題沸騰のキャラ格ゲー。
玄人好みのラバーリングアクション『海腹川背』からは主人公の海腹川背、川背さんの子孫の横山埜鼓(のっこ)、川背さんの小学校時代の友人・江美子が参戦。
川背さんはともかく、他の二人は原作でほとんどキャラ描写が無いので大幅にアレンジされたファイトスタイルとなっている。
埜鼓さんは未来トンファーを携えてスピードで相手を翻弄する未来ニンジャスタイル(かどうかは知らんけど)で戦い、超必で極太レーザーをぶっ放す。江美子は謎の巨大猫に乗って戦い、超必では猫が打ち上げた相手をバットでホームランする。
猫ってなんだ。どっからでてきた。
・・・・・・君らそんなキャラでしたっけ? でも面白いからOKです!
一方で川背さんは原作通りのルアー投げや、地面にルアーを撃ち込んでのロケットジャンプなど、忠実な原作再現がされていて思わずニッコリ・・・・・・と思いきや。
超必がなんと相手を包丁でグサリ!と一突き、そのまま倒れ込んだ相手を包丁で滅多刺しにし、とどめと言わんばかりに画面一杯に
「ザコがっ!」
と表示して相手プレイヤーの心までへし折るにかかる極悪な技だった!
これはCEROが!CEROが危ない!
というか川背さんそんな娘だったんだ!!!???
でも面白いからOKです。
他にも『Code of Princess』からソランジュ、『洞窟物語』からクォート、『The Binding of Isaac』からアイザック、『蒼き雷霆 ガンヴォルト』からガンヴォルト、『ショベルナイト』からショベルナイトなど、人選がごった煮としか言えないバラエティ豊かな面々が参戦する。
一応断っておくと、海腹川背勢以外のキャラ再現度は非常に丁寧!
例えばガンヴォルトはダートでのロックオンから雷撃鱗など、原作に忠実な攻撃が行える。
多分、開発が『海腹川背』のスタジオ最前線だから自社キャラをはっちゃけさせたのだと思う。
でも格ゲーで全然違うキャラになってたりとか奇想天外な攻撃したりするの、昔のキャラ格ゲーみたいで好きよ。『機動戦士ガンダムEX REVUE』とかあるじゃん、あんな感じで。
ゲーム内容はどうかと言えば、超簡単操作の格ゲー。
弱攻撃連打で自動的にコンボに繋がり、必殺技はスキルボタン一発で出せる。
必殺技の使い分けもレバー各方向+スキルボタンでOK。
他ゲーで例えると、『ジョジョASB』と『スマッシュブラザーズ』を足して2で割ったような操作性。
今まで遊んできた中でもトップクラスの簡単操作。
「格ゲーは難しいからちょっと・・・・・・」と敬遠しがちな人でも全然平気。
むしろ適当にやっててもバシバシコンボ繋がるし、立ち回りだけに集中できるので、格ゲー初心者がじゃんけんを覚えるのに最適なゲームかもしれない。
軽く遊ぶのにちょうど良さそうだし、川背さんの超必が気に入ったので是非遊びたい。
リリースは夏予定。ハードはPS4,Switch,PC(Steam)。
アーケードでも稼働予定あるみたい。
NiPPON MARATHON
一目見たら全部察するやつ。
友達と競争するパーティーゲームです。前に走っときゃいい。
とりあえず一回やってみんなで笑うゲーム。
本気で走ろうとすると物理エンジンの素材そのままの操作性が邪魔をして、かなり難しい。障害物に自機が吸い付く!
ちなみにこのゲームがBitSummit会場入り口すぐのとこに設置してあって、エクストリームすぎる配置だなって思いました。
明らかに「なんか良く知らないけどゲームのイベントやってるらしいから子供連れて来てみた」な親子がドン引いていたのが最高に面白かった。「マリオと違う!」って言ってた。そりゃ違うよ。
Switchで2018年秋に配信予定。Steamならアーリーアクセスだけど今すぐ買えるぞ!急げ!
Celeste
Celeste – Nintendo Switch Trailer
『NiPPON MARATHON』とは別の意味でちびっ子に洗礼を与えていたゲーム。
その難易度で。
ジャンプとエアダッシュを駆使して進む典型的な死にゲーアクション。『I Wanna Be the Guy』的な感じ。
試遊台でチラッと見ていたところ、ほとんどの人が体験版途中でクリアを断念していた。死にゲーは適正あるし仕方が無い。
自分でもやってみたけど、特に支障はなく無事体験版クリア。
それを見ていた会場スタッフに「上手いですね!」って褒めてもらえて一日いい気分になれたので、俺このゲーム好き。
そんな話はさておき、アクションは軽快、リトライも早く、ストレスなく死にゲーできて面白いアクションゲーム。
アイテム回収に頭を使わされてパズル的な要素もあり。
完成度の高いゲームな気配がぎゅんぎゅんするよく練られたマップ構成が印象的なタイトルだった。
噂によれば、ステージが進むと解放されるB面が超絶難易度らしいので腕に覚えがある人は挑戦してみては?
SwitchとSteamで配信中。価格はSwitchが2,160円、Steamが1,980円。
カニノケンカ -Fight Crab-
巨大蟹を操って戦う格闘蟹ゲーム。ひっくり返したら勝ち。
ハサミは武器も持てるぞ!
俺より強い蟹に会いに行け!
副題はFight Crab、ってやかましいわ!タイラー・ダーデンに殴られてしまえ!
開発は海産物を操るTPS『Ace of Seafood』で皆さんお馴染みのNussoft。
何が製作者をそこまで海産物に駆り立てるのか謎である。
個人的に「あぁ~、BitSummit!」って風情を感じるゲーム。
こういう一風変わったゲームが展示してあるのがBitSummitの良さなんですよ!
GrayScale
BitSummitらしさということで、学生作品の紹介もしとこう。
こちらは名古屋情報メディア専門学校の生徒による作品。
白い背景にいる時に黒い地形に体当たりすると、図と地の関係が逆転する。
つまり、黒い地形が背景になり、白い背景が今度は地形になるって寸法。
白と黒の境界を行き来しつつ、宝箱を見つけてゴールまで辿り着け!なゲーム。
BitSummitでは学生作品も展示されており、中でもコンセプトが頭一つ抜きんでてた印象のある作品。
鮮烈なグラフィックが会場の目を引きつけたのか、来場者の投票で決まる「POPULAR SELECTION AWARD」を見事受賞。
本当にパッと目立つゲームだった。
遊んでみると学生作品らしい細かい操作感の悪さとか、ステージ展開のメリハリの無さなどの欠点もあるものの、着想の良さが抜群。
溢れる才能が伝わって素晴らしい作品。
こういう作品に触れられるのもBitSummitの良さの一つだよなー。
BitSummit Vol.6のまとめ
今回のBitSummitは非常に全体のレベルが高かった。
インディーの中でもきちんと商業として通用する作品がほとんどになり、回を重ねるごとに洗練されてきたと言える。
もはやインディーとそうじゃないゲームの区別がつかないレベルのものもチラホラ。
反面で、展示されるゲームに売れ線のジャンルのゲームが多くなり、多様性という面では少し衰えた印象も持った。
ちょっと前はもっと変なゲームとかボロボロあった気がするな。印象論で語ってるから間違ってるかもしれないけど!
とは言え、以前のBitSummitはお世辞にも完成度が高いとは言えないタイトルも混じっていて、そのようなタイトルが顕著に減っているのは喜ばしいことではある。
まあ今回も名前は出さないけど体験即フリーズ!なタイトルはありましたけどね!
前年と比べてみての大きな違いは、VRゲームの展示が減少したことだろう。
ある程度VRブームが落ち着いたことが肌で感じられた。
VRのそもそもの普及台数や、VRの特性に配慮してのゲーム制作に限界が見えてきたのかもしれない。
とは言えまだまだ可能性を感じる分野だけに、どうにか巻き返していってほしいというのは個人の意見。ホラーゲームと相性抜群だし。
そしてSwitchへの参入タイトルの多さ。Switchはインディーゲームハードと言っても過言じゃないレベルの熱気がある。
公式で『INDIE WORLD』というゲームニュース配信も始まり、これからますますSwitchのインディー市場は活気を見せる事だろう。
だから早くニンテンドーeショップ見やすく改善してくれよな!良ゲーが埋もれるぞ!
もちろん今回の記事ではBitSummitで展示してあったタイトルのほんの一部しか紹介できなかった。数が多すぎて一人ではとてもフォローできなかったし、遊んだけど取り上げられなかったタイトルもある。
何より、BladeStrangers遊びすぎて全体の時間が圧迫されてしまった。反省。
格ゲーで負けて熱くなるのは、やめようね!
なので是非興味を持った方で、来年足を運べる方は一度BitSummitに来てみて欲しい。
この現場の空気感は実際に体験しないと伝わらない。そしてなにより、もしかしたら大手ゲームメディアが取り上げないような、小粒ながらも素晴らしいゲームとの出会いがあるかもしれないからだ。
特に関西在住者は数少ない関西ゲームイベントだし、一回覗いてみるといいと思う。
そんなこんなで、予想以上にダラダラと続いてしまった感想文ですが、ここら辺で締めにしたいと思います。
最後に一つだけ言わせてください。
もっとホラーゲーム出展しろ。マジで。