BitSummit Vol.6に行ってきた感想!中編!(2D STG編)
BitSummit行ってきた感想の続きです。
今回は2D STG編。今回のBitSummitは2D STGが豊富だったのでこれだけで個別記事にしました。ではどうぞ。
前回はこちら
サイヴァリア デルタ
[Switch / PS4] Psyvariar Delta - 1st Trailer
2000年に発売されたサクセス開発の名作STGのパワーアップ移植。
これ一本でミディアムユニットもリビジョンも遊べちまうんだ!
更に追加の新機体や新BGMも!
もちろんローリングボタンも完備で更に遊びやすくなったサイヴァリアが新生。
発売は2017年に『ゲーム天国 CrusinMix』を出したシティコネクション。
1995年にジャレコから発売されたジャレコゲームキャラオールスター出演STGというニッチすぎるSTGを2017年に販売するとか、俺はめちゃくちゃ嬉しいけど採算とれるの!?気が狂ってるんじゃないの!??って正直思った。もちろん速攻で買った。
ゲーム天国はいろんな意味でこんなSTG他には無いし今後出ない!っていう超個性的なSTGなんで是非遊んでみてください。
単なるイロモノかと思いきやゲーム部分も良く出来てるんですよゲーム天国。
話が逸れたが、シティコネクションは元々ゲームサントラを精力的に出している会社でもあり、ゲーマーにとって神々しい会社のうちの一つ。
今回移植されるサイヴァリアもすごく面白いSTGの一つでやばいくらい嬉しい。
「敵弾に自機を掠らせると経験値が貯まり、レベルアップするとショットの強化と共に1.5秒間無敵になる」という独自のBUZZシステムで有名なタイトルで、サイヴァリアはやったことが無いけどBUZZシステムは知ってる!というシューターもいるほど。
敵弾に接近すると結構な頻度で無敵になるので思ったよりは死ににくく、意外と遊びやすいSTG。
『式神の城』などの危険行為推奨のゲームの走りとも言える作品で、サイヴァリアに強く影響を受けた作品の一つにインディーSTGの『Graze Counter』などがある。
とまあ、このように2D STGを語る上では押さえておきたい名作STGが復活するっていうんだから、この機会に是非遊んでみてはいかがでしょうか。
WASi303氏による音楽もすごくカッコイイので、ゲームミュージックマニアな人にも是非おすすめ。
デルタを遊んでみた感想は、画面がとても見やすくなり、経験値ゲージや自機周辺の画像が拡大して画面端にレイアウトされていたりなど(バトルガレッガなどのM2ガジェット的な感じ)、録画や配信する時に便利な機能が追加されて非常に遊びやすい。
シリーズファンも新規のプレイヤーにも嬉しい移植作になっていると思う。
リリース日は8月30日。特典盛り沢山な限定版もある模様。
ところでサイヴァリアが発売ってことはザンファインも期待しちゃっていいんですかね!?
ザンファインは君が選べ!
ライバル・メガガン
2D STGとしては比較的珍しいタイプの対戦型STGゲーム。
『ティンクルスタースプライツ』と『チェンジエアブレード』を足した感じの内容で、試遊版遊んだだけで絶対面白いってわかるやつ。
各機体の攻撃にも名作STGを彷彿とさせるオマージュ的な攻撃があったり、製作者のSTG好きっぷりが伝わりまくる一品。
オンライン対戦もあるので、発売されたら是非とも対戦したい。
個人的には特に注目してるうちの一本。
『チェンジエアブレード』難民の方におすすめ。
リリースは2018年冬予定で、プラットフォームはPS4,XboxOne,Switch,PC(Steam)
GUNDEMONIUMS
東方チックなグラフィカルな弾幕と、多彩な自機カスタマイズがウリの横スクロール弾幕STG。
見た目は同人チックではあるが(というか元々同人STGの移植)、遊んでみた感触は非常に丁寧で好印象のタイトル。
PS4とVitaにて1500円で配信中。
DEVIL ENGINE
超高密度のハイスピード横スクロールSTG。
とにかく半端じゃない物量と敵弾が圧巻!
丁寧に描きこまれたグラフィックと、それを見る暇もないぐらいの高難易度がインパクト絶大。
高難易度なんだけど、バリバリ敵を撃つのが爽快で、死んでも笑って済ませられるような楽しいタイトル。
周囲の弾を消せるバーストが使い放題なのにそれでも押されるバランスがヤバい。
残機無限で時間制限制のキャラバンモードもあるようなので、難しいからといって上手くないと遊べないわけではないあたりも良い所。
リリースは未定でPC(Steam)に配信予定とのこと。
舞華蒼魔鏡
souvenir circ. | 東方Project ファンゲーム 舞華蒼魔鏡 PlayStation®4 公式サイト
元々東方Projectの二次創作同人ゲームだったものをPS4向けに移植したもの。
横スクロールの弾幕STGで、左右撃ち分けのある『デススマイルズ』のような造り。
「弾幕渡り」と呼ばれる体当たり攻撃や、自機パワーを消費して弾を消す「放出結界」などの独自のシステムがある。
試遊版で遊んだ感想は「わからん。」
システムが独特で、他のSTGと違う操作を要求されるので、Bitsummitというプレイ時間が限られた場所では面白さを理解するところまで行けなかったのが悔しい。
このゲームに限らず、ゲームショーなどのイベントでの試遊ゲームの一つの課題よね。
遊ぶ方も遊ばせる方も。
例えば『レイディアントシルバーガン』とか1ステージだけとかだと絶対面白さわからんもんね。
東方が好きならキャラだけでも価値があるんじゃないかなと思うけど、自分は東方よくわからんので・・・・・・。
PS4にて2,480円で配信中。
斑鳩
あの言わずと知れた名作STGがSwitchに移植。
「名作、名作と口にされるが、口にする者の中でクリアできる者は1%に満たない 」
「人がやってるのを見ると自分も出来そうに見えるが、実際やってみるとさっぱりわけがわからん」
でお馴染みの斑鳩です。
Bitsummit会場で華麗にコンボ繋いでやるぜ!と意気込んでやったら普通に序盤でコンボ切れた上に慌てて死にました。ダサい。
Dreamcast、ゲームキューブ、Xbox360、SteamときてSwitchにも参戦。
「他のSTGは移植の際に変更があるとシューターは激怒するが、斑鳩ファンは新しい攻略パターンが組めると喜ぶ」なんてジョークがあるぐらい移植に恵まれてるタイトル。
クソむずいけど、上手く出来るとかっこいいし、音楽も演出もストーリーもデザインも神懸かっているので、興味のある人はマストバイの一本。クソむずいけど。
Switchで5月30日から1,500円で配信とのこと。
Black Bird
BLACKBIRD Trailer (version of BitSummit vol6 in Kyoto Japan)
元ラブデリックスタッフの在籍するOnion Gamesの循環型 2D STG。
ダークな世界観と描きこまれたアートワークが目を引くタイトル。
Bitsummit Vol.6で音楽の優れたゲームに贈られる“EXCELLENCE IN SOUND DESIGN AWARD”とBitSummitで最も優れたゲームに贈られる“VERMILION GATE AWARD”の二冠を受賞したタイトルだ。
・・・・・・なんだけど、個人的には受賞に少し疑問を抱かざるを得ないタイトル。
確かにビジュアルと音楽は素晴らしい。そこに関しては手放しに賞賛されてしかるべきタイトルだと思う。
だけど、ゲーム内容は「オパオパをめっちゃくちゃ弱くしたファンタジーゾーン」で、STGとしてはあまり遊んでて面白くなかったんだよね・・・・・・。
ステージ内に配置された、敵が出てくるジェネレーターを全て破壊するとボス戦に移行するシステムがまんま一緒。
敵を倒すと放物線を描いて落ちる宝石を集めてパワーアップするんだけど、この宝石の挙動はファンタジーゾーンのコインと一緒。
まあシステムが似てるのは別にいいんだけど、宝石が貯まる地表には常時敵がたむろしてて、宝石を取ろうとすると邪魔されてイライラ。
出てくる雑魚は軒並み硬い。
ジェネレーターはもっと硬い。
雑魚が硬いからパワーアップしたいのに、パワーアップするのに地表の雑魚が邪魔をするっていう!
ショットは画面内発射数制限はある上に前にしか撃てないし、弾速も遅くて常時敵に押されているような感覚。
敵にぶつかったらダメージ受けるのに、その敵が描きこまれすぎたグラフィックに埋もれて見辛いことこの上ないし!
しかもちょっと宝石取ったくらいじゃ全然パワーアップしねえし!
1ステージに時間をかけると、ファンタジーゾーンみたいに強い雑魚が湧くようになって更に苦しくなる要素もあって、せっかくのアートワークを見ている余裕も無い。
“風見鶏を撃つとクルクル回ってボーナス点が入る”みたいなフィーチャーもあるんだけど、そんなの探してウロウロしてると至近距離で5Way弾を撃つ硬い雑魚が湧き始めるっていうね!
ただし、一応フォローしておくと、BitSummitで遊べたverは難易度がハードしか遊べず、ボス戦に入った瞬間ゲームが終了するというもの。
だから敵に押されているのは難易度がハードだからかもしれないし、パワーアップしていけば後のステージで『雷電』シリーズのように敵を蹂躙できるぐらい強いショットが撃てるのかもしれない。
なので言ってしまえば、「Black Birdが面白いSTGかどうかはBitSummitの体験版からは判別がつかない」ってのが自分の感想なんだけど、体験版で見えている範囲だけで判断すれば、グラフィックと音楽と世界観は良いものの、STGとしてのゲーム性は微妙。
ゲーム性以外をどれだけ重視するかって話でもあるが。他の部分はとても良いってのは確かだし。
去年のVERMILION GATE AWARD受賞作である『EARTH ATLANTIS』が、ゲーム性の部分で物議を醸したタイトルだけに、今回の受賞作にも一抹の不安が残る。奇しくも同じ2D STGという点でも。
↓参考記事
・・・・・・だがまあ、リリース前のタイトルにあれこれ言うのも野暮なのはわかってる。
ゲームバランスなんてちょっとしたことですぐ変わるし、そもそも開発中のタイトルでもあるし。
とりあえず今は完成版に期待したい。
後で「なんでこんな辛辣な事、偉そうに書いちゃったんだろう!」ってリリース後に笑い飛ばせるようになっててほしい。本当に。
ちょっと最後に暗くなっちゃいましたが、更に後編に続きます。
ところで、サイヴァリアや斑鳩ってインディーの括りで扱って良いタイトルなんですかね? 今更ですけど。
↓続き