BitSummit Vol.6に行ってきた感想!前編!
今年もBitSummitに行って来たのでその感想!
知らない人の為に軽く説明しておくと、BitSummitとは毎年京都はみやこめっせにて開催されているインディーゲームの祭典だ。
インディーゲームならではの独特の空気が特徴のゲームイベントで、開発者の方と直接お話しできるような距離感はBitSummitならでは。
みやこめっせというあまり大きくない会場で行われている事も相まって、どこかアットホームな雰囲気が漂うイベントになっている。
「このゲーム実は○○(ゲームタイトル)意識して作ったんですよ~!」みたいな開発者直々の裏話が聞けたりすることもあり、非常に楽しいイベント。
というわけで気になったタイトルを掻い摘んで紹介していきます。
タイトルの順番は適当!
KOKUHAKU
一応ホラーゲーマーとしてまず紹介しておきたいのはホラーパズルゲーム「KOKUHAKU」
開発は1→10drive。
「リトルナイトメア」と「LIMBO」を足したような雰囲気で、操作も移動とアクションボタン、仲間を呼ぶボタンだけのスティック+2ボタン制とシンプル。
プレイヤーは主に電源プラグを抜き差しして電源を上手く使いながら進んでいく。
暗闇にしばらくとどまっているとどこからか怪物が襲ってきてゲームオーバー。
死なないように進行ルートに明かりを灯して進んでいきましょう!って感じのゲームだ。
試遊版ではごく短い内容ながら雰囲気は良かった。
ただグッと引き込まれるような演出は(少なくとも試遊版では)無かったし、歩いたり仲間を呼ぶのが遅くて非常にテンポが悪かったり、プレイヤーの誘導があまり上手く無かったりと、見た目以外は凡庸な印象。
どこでアクション起こせるかがわかりにくいとか、暗闇から怪物が襲ってくる演出が地味すぎてよくわからんとか、序盤でこの調子だと終盤色々とヤバそうだな・・・・・・という感想。
暗闇にいると画面にノイズが走り始めてなんだこれ?と思ったらのっそり怪物が出てきて暗転してゲームオーバーだから何が起こったか全然わからんかったわ!!
「暗闇に入ってはいけない」ってコンセプトのゲームなのに試遊版のラストが「暗い通路の中に急いで駆け込まないとゲームオーバー」で、これここしか逃げる場所ないよな・・・・・・?大丈夫なのかな・・・・・・?とか思いながらクリアしたわ!!
「リトルナイトメア」や「LIMBO」やってるときにストレスだった要素が短いプレイ時間にたんまり入ってて正直言って首を傾げながらプレイしてた。
まあまだ開発途中のプロトタイプみたいなもんだと思うし、製品版でどう変わるか楽しみにしとこう。
リリースはPC(Steam)で、今のところ発売時期は未定っぽい。
Yuppie Psycho
90年代風のディストピア社会で、最下層の階級である主人公がなぜかトップ企業であるシントラ社への配属が決まったところから始まるという、風変わりなストーリーのホラーゲーム。開発はBaroque Decay。
ライブマンのコロンが出ている。
パッと見・・・ホラー?ってなるようなメインイラストだが、試遊版ではちゃんととホラーな雰囲気は出てた。
ゲーム的にはオーソドックスな見下ろし型2Dホラーゲームで、ツクール製のゲームっぽい感じ。
イラストに出てくるライブマンのコロンみたいなやつがどう絡んでくるのかはわからないが、内容が気になるので出たらやってみたい。
リリースはPC(Steam)、PS4、XboxOne、Switchが予定されている。
リリース日はSteamのストアページでは2018年10月31日と書いてるけどどうなんでしょう。
殺戮の天使
ニコニコゲームマガジンで配信しているフリーホラーゲームがNintendo Switchに出るということで出展されてた。
漫画もヒット、アニメも今夏放送開始という飛ぶ鳥を落とす勢いの有名タイトル。
フリーホラーゲームに興味が無いのでスルーしてたんだが、コンシューマーに移植されるのならやらないわけにはいかない。
・・・・・・だけど、もともとフリーのゲームがSwitch移植で1,500円になるのよくわかんねえぞ!(ローカライズ代込のSteam版が980円で売ってるので尚更よくわからん)
もしかしたらボイスがついたりとかあるんですかね。
吾妻邸くわいだん
ホラーと謳われてるわけではないんだが、ホラーチックということでこちらも。
本格“辛口”アクションADVと銘打たれた作品で、昭和初期を舞台に妖怪達と戦いを繰り広げるゲーム。
何と言っても印象に残るのがその操作性。
主人公を動かすには初代バイオを彷彿とさせるラジコン操作で動かし、何か調べたいものがあれば画面内のカーソルをPS4コントローラーのタッチパッドで動かして調べるという、初代バイオハザードとクロックタワーを悪魔合体させたような、一度遊んだら忘れられない独特の操作系をしている。
グラフィックも少し懐かしい見た目なこともあって、PS時代のゲームを遊んでる感覚に陥る事請け合い。
初見殺し要素も満載の造りで、果たして製品版がどうなっているのか楽しみでもあり恐ろしくもある個性的なゲーム。
リリース時期は未定だが、PS4とPCでリリース予定。
天穂のサクナヒメ
和風繋がりで次はこちら。
ほぼサプライズに近い状態で出展されたマーベラスの和風アクションRPG。
開発はSTG『アスタブリード』のえーでるわいす。
『朧村正』に近い感じの横スクロールアクションなゲームで、羽衣を駆使して立ち回るアクションが印象的。
公式で“不必要なまでに作り込んだ稲作シミュレーション要素”を宣伝してるのが面白い。
稲作シミュレーションってなんだよ!?
PS4『天穂のサクナヒメ』ティザートレーラー(BitSummit2018)
グラフィックが綺麗で、アクション部分も爽快感がありそうだし、なにより雰囲気が好み。
残念ながら試遊は待ち時間の都合で惜しくも出来なかったが非常に気になるタイトル。
マヨナカ・ガラン
雰囲気が良い、というゲーム繋がりで次はこれ。
3Dアニメーションノベルゲーム『マヨナカ・ガラン』リリース告知PV
主人公橘はももるが隠れキリシタンの村「大臼村」を訪れ、次第に村の秘密を知っていくことになる、ゴシックホラー調のストーリーらしい。
静止画だと伝わり辛いんだけど、動いてるとパッと目を引くグラフィックが印象的。
村人の透過グラフィックは奇抜で面白い。
元々はVR対応の同人ゲームを、VR非対応にした形でPS4,Switch,PC(Steam)でリリースするそうな。
試遊版だとまだストーリーがどう転ぶかはぜんぜんわからないとはいえ、映像表現を見るためだけでもちょっと遊んでみようかな、という気にさせてくれる一本。
WILL -素晴らしき世界-
届いた手紙のテキストを入れ替えることで人々の運命を変えることができる神様が主人公のアドベンチャーゲーム。
文章を入れ替えることで運命を変えられるってどういうこっちゃ?だと思うので説明します。
「自殺するために部屋のドアをしっかり施錠した男の手紙」と、「何者かに襲われて逃げようとしたが、施錠されたドアに阻まれて逃げ場を失った女の手紙」が二通同時に届きます。
その中の文面「ドアノブに手をかけると、施錠していないのがわかった」という文章を、男の手紙から女の手紙に移してやると、あら不思議。
男の自殺は失敗し、女はドアを開けて逃げることに成功します。
こんな感じ。
このように群像劇的に進んでいくストーリーらしく、システムは違うけどチュンソフトの『街』に近い印象を受けた。
元々は中国のゲームらしいんだけど、これはローカライズ大変だっただろうな・・・・・・って思う。
単純にシステムが非常に面白そうなので強く興味を引かれたタイトルだ。
Steamストアページのスクリーンショット画像は既に日本語に置き換わってるので、日本語対応もすぐ来るかも? 日本語対応されたら遊んでみたい。
主人公の女の子がチャイナドレス着てるのはとてもいいセンスだ。
Fight Knight
そっちが手紙で来るならこっちは肉体言語だ!とお次はこちら。
拳一つで突き進んでいく漢のアクションRPG。
街の人々に話しかける時も相手に一発ぶちかませ!という潔い脳筋ゲー。
ダンジョンに入る前に、わざわざ「丸腰でモンスターと戦うのは危険だ!こいつを使え!」と剣を渡されるのだけど、その剣を粉砕してモンスターに殴りかかる導入部分は大爆笑だった。
ファミコンを思わせるレトロ調のグラフィックも特徴的で、「ファミコン時代に思い描いた未来のゲーム」みたいな作風なのも強く惹かれる。
PC,PS4,Switchで2018年リリース予定で、Bitsummitには日本語版が出展されていたから日本でも配信されるかな?
長くなりそうなので続きは別記事に分けます。
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